A1

い草表面に十分に浸透していない余分な染土を除く為に、表面を乾いた雑巾などで軽く2〜3回拭き上げてください。

 

(染土)
  畳やい草商品には製造上、い草の光沢・風合いを保つ為、染土を使用しています。
染土とは、天然の粘土質の土を泥状にしたもののことで、これにい草を浸し、一昼夜乾燥させます。こうすることによって一本一本のい草の色を統一し、尚且つ、備蓄、使用による退色を遅らせるという効果があります。
 

(泥 染)

  い草は変色を防ぐために、刈り取られるとすぐに、粘土質の“泥”に漬け込まれます。これは伝統的な工法のひとつで、変色を防ぐためだけではなく、い草を織るときにすべりやすく、加工しやすくするという効果もあります。
しかも最近の研究では、この泥(実はケイ酸アルミナ)は紫外線を乱反射し変色を防ぐ、遠赤外線の効用、森林浴と同じようなリラクゼーション効果があるということも解っています。
つまり、400年も前から行われていたこの伝統的ない草の製造行程“泥染”には、科学が及ばなかった先人の知恵がいっぱい詰まっているというわけです。
 

これらの染土が衣服などに付着し、汚れるのを防ぐ為、ご使用前に必ず乾いた布で2〜3回軽く拭いてご使用ください。ある程度の余分なこれらの染土は拭き取られます。
特に汗をかいたシャツで寝転んだり、濡れた足元で歩いたりすると衣服に色移りする事がありますが、通常のご使用であれば、乾拭きされてご使用になれば、それほど気に掛かるような色落ちはありません。

力強く拭いたり、水拭きをしたりするとい草に浸透している染土まで拭き取られ始め、色むらができたり、変色したりします。
また、い草は含水率15%以上でカビが発生し始めますので、水拭きはカビの発生の原因ともなります。

 


 
   
A2

い草は湿気を吸収するので、湿度が高かったり、換気をせずに放置していたりするとカビが発生します。

 

(カビの発生)
 

い草は湿気の多い時には湿気を吸収し、乾燥時には放出するといった吸放湿性の能力を持っています。この機能がお部屋の空気の湿度調整を行っています。
通常のご使用(人の出入りがあり、お掃除が良くなされ、通気が良い)では、特殊な場合を除いてはカビの発生はありません。
しかし、温度・湿度などの使用環境の変化、特に長期に雨が降り続け、湿気の多い日が続きますと(梅雨時期のような天候)、湿気の吸収能力の限界となりカビ発生の条件を満たします。
また、湿気があって、風通しが悪く、光が当たらないようなところ、また、人の出入りが一定期間なく、締め切ったお部屋の状態になりますとカビが発生する可能性があります。(特に湿度70%以上でカビは発生します。)
特にい草が新しいものは、吸収性が高いので、今までご使用のものよりカビが発生しやすくなります。

 

カビ発生の防止の為、畳を使用しているお部屋は常に通気を良くし、天気の良い日には窓を開けて換気を行って、お部屋に湿気を溜めないようにしてください。

畳の上にジュウタンやカーペット等を重敷きしますと湿気を畳の中に閉じ込める事になりますので、カビの発生やダニ等の発生源になりますのでお避けください。

万一カビが発生した場合
お庭等で畳干しをする場所が有る場合は、天気の良い日に畳を取り外し、天日に当て畳干しをしてください。2時間程度乾燥させて、カビが発生している部分をブラシなどで軽く叩いてカビを拭き取ってください。
カビを取除いた後、消毒用のアルコールを薄めた溶液で拭いておくと再発の防止になります。(しかし、完全に防止する事はできません。)この際、雑巾等は必ず固く絞って拭いてください。
畳干しをする場所がない場合や、カビの発生がひどい場合は、畳店にご相談ください。
 
カビの発生を放置しますと、カビを主食とするダニなどが発生し、これらのダニなどを主食とし、人体に害を与える害虫や、これらに寄生して、人を刺す害虫が寄ってきますので、カビを取除くようにしてください。

 
   
A3 濡れたこと(蒸されたこと)によるものです。
 

 
 

特にい草(畳)が新しい場合は、い草表面の染土が残っている為、水分で濡れた場合や座ったり濡れタオルを放置したりして畳表面が熱気で蒸れた場合、染土が水分を含んだ状態となり、この部分だけ他の場所と比べ染土が早く取れてしまい、ムラとなってその部分だけ、色濃く見えてしまいます。

 

 
 

畳が新しい場合は、極力濡れた足で歩いたり、お風呂上りに座ったり、濡れタオルを放置したりするのは極力避けてください。

これらの特性は不良ではありません。

 

 
   
A4 日焼けではありません。
 

(い草の色の特性)
 

い草は根元が白っぽく、中央が緑色(白青緑)、先端が日に焼けて薄茶色になっています。泥染めによりある程度の色むらはなくなりますが、やはり、この違いはどうしても分かります。
これを交互に織り上げますので、製品にした場合、緑際の部分(根元と先端がある部分)が、中央部分(い草中央)の緑色と違って見えてしまいますが、これはい草の色の特性であり色むら・日焼けではありません。
これらの色の特性は不良ではありませんので、ご理解とご了承をお願いします。